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失敗の本質―日本軍の組織論的研究

って本をこの頃、電車の中で読んでた。
一言で言うと日本軍が組織としてどんな失敗を重ねたのか等々を書いてる本
で、後半部分はそれを抽象化して米軍と比較してる所の日本軍の組織の特徴が、今のSIerにもしっかり残ってるなぁ〜というか日本軍の話って言われなかったらSIerの話だと思ってしまうんじゃないかと思う部分があるくらいそっくりだった。
最後の最後に日本軍の特徴が後の経済成長の礎になったとかいうのも書いてるから、日本軍の特徴の全てが悪かったんじゃないと。


それはさておき、CMMって実は結構怖いなぁ〜って読んでて思った
業界的に要求レベルは「レベル3 定義された」これはプロセスを定義して何度も繰り返す事が出来るレベル
なんだよね。
これって日本軍が成功パターンを定義して(定義が間違えてたとかはさておき)それを盲目的に何度も繰り返すことをやってた
これとそっくりだなと。
このレベル3を超えてレベル4とかレベル5になるとプロセス自体を状況に合わせて変えていく事が出来るようになるので話はだいぶ変わるけど、業界的にそのレベルは要求されない
ということはレベルを上げることにコストをかける意味は利益的には無い。すなわちレベルは3で止まりやすい


世の中のCMMIレベル3の会社が日本軍の失敗を繰り返さないことを祈っております。